コロナウイルスによる自粛規制によって、多くの人が自宅での仕事「テレワーク」になったのではないでしょうか。
普段なら休息の場として使う自宅で仕事をするのは、思いのほか気分が乗らず、苦戦する方も多いと聞きます。
そんな時には、部屋に観葉植物を置いて仕事の効率改善を図るのもオススメです。
以下、観葉植物がテレワーク時にもたらず効果を紹介させていただきます。
部屋の空気が綺麗になる
植物は、ほぼ全ての種類が「光合成」をしているのはご存知でしょう。
光合成によって、日光と水分と二酸化炭素を吸収し、酸素(厳密には炭水化物も)を吐き出します。
人が酸素を吸って二酸化炭素を吐き出す行為と全く逆で、空気をどんどん浄化してくれるのです。
テレワークの際は、どうしてもこもった空気の中で過ごしてしまいがちですね。
窓を開けたり換気扇を回したりして調整するのも重要ですが、観葉植物による空気清浄作用も併せると、より部屋の中を澄んだ空気に変えてくれます。
また、光合成と同時にマイナスイオンを発生する植物も多くあり、「サンスベリア」などは特に有名です。
鉢植えをいくつか置けば、まるで空気清浄機のように室内の空気を綺麗に保ってくれることでしょう。
部屋が涼しくなる
観葉植物には、空気を綺麗にするだけでなく、温度を快適にする「蒸散」作用があります。
蒸散とは、植物が根っこから吸い上げた水分を、葉にある気孔から水蒸気として吐き出すこと。
気温(この場合は室温)によって植物自身が吐き出す水蒸気を調節するので、部屋の温度が常にちょうど良くなるのですね。
光合成ほど広く知られてはいませんが、蒸散は光合成の際に二酸化炭素を吐き出す時にも同時に起こるので、観葉植物を置くだけで「部屋の空気が綺麗になる」と同時に「室温も調節してくれる」のです。
リラックス効果が高まる
森林浴などで知られるように、植物には人の身体や心をリラックスさせる働きがあります。
これは気分的なものではなく、科学的に実証されているものです。
まず植物を見ることで、人は「α(アルファ)波」を分泌することがわかっています。
α波は「安静にしている時」「目を閉じている時」に分泌され、精神疾患や睡眠障害、認知症の治療や予防にも効果があるといわれており、人の健康には欠かせないものです。
そして植物は、自身が傷つけられた際に「フィトンチッド」という物質を放出します。
フィトンチッドは殺菌力を持つ揮発性の物質で、人にとっては自律神経を整え、ストレスを緩和させる働きがあると知られるようになりました。
部屋の中に観葉植物を置くことで、科学的にも実証されたリラックス効果を作り出せるというわけです。
視力が良くなる・眼精疲労を予防する
病院の手術着が緑色なのをご存知でしょうか。
昔は白衣が使われましたが、赤色の血を長く見続けたことによる眼精疲労を、植物と同じ緑色にすると予防・回復できることが近年わかりました。
植物を見る(正確には緑の色を見る)と、人は気持ちのリラックス効果を得るだけでなく、視力低下や眼精疲労なども防止できるのです。
視界に入る場所に置くのがおすすめ
テレワークでずっと自宅にいると、どうしても外へ出たくなります。
ですが観葉植物を置くことで、外へ出た気分を無意識下で味わい、そんなストレスから解放されます。
一番おすすめなのは、パソコンやノートなどのあるデスクに向かった時、視界に入る小脇か奥側など。
人の集中力の持続はせいぜい30分~1時間ほどといわれるので、どんな人でも不意に視線が仕事から避けてしまいます。
そんな時に植物が視界に入ると、これまで解説してきたリラックス効果や眼精疲労予防効果を期待できることでしょう。
観葉植物の世話をすると気分転換になる
観葉植物は、水やりや土の入れ替え、葉水などの世話が少々必要です。
オフィスに置いてあるものなら、誰かがやるか管理業者などが入るでしょうが、自宅でずっとテレワークをするなら、ご自分で気分転換も兼ねて世話をするのがオススメ。
世話をすることで必ず植物を目で見ますから、視界の端にだけ置いておくよりもリラックス効果を期待できます。
不思議とテレワークにもメリハリがついて、気持ち良く仕事がはかどることでしょう。
まとめ
今回は、テレワークのお部屋に観葉植物を勧める理由を解説しました。
コロナ禍の影響で自宅勤務になる方は大勢いて、誰もが「家で仕事をする」勝手の悪さを実感しています。
ですが観葉植物を部屋に置くことで、植物の光合成による空気清浄作用や、蒸散による室温と湿度調節、さらに視界に入ることによるリラックス効果も得られます。
本来なら部屋のインテリアとして使う観葉植物が、テレワークの大きな助けになるのです。
観葉植物を置いてみたいけど、手入れが面倒な方は、レンタル(リース)のサービスを利用してみては、いかがでしょうか? 業者の方が定期的にメンテナンスをしていただけるので、手入れ入らずで、時々種類も変えてくれるので、お部屋の雰囲気も変わって気分転換にもなります。
コロナ禍の終息以降も、テレワークはひとつの形として残される可能性も高いでしょう。
この機会に、ぜひ観葉植物を用いた自宅のあり方を検討してみてはいかがでしょうか。